白癬 (2006.03.16)

白癬(みずむし)は、今さら説明するまでもないくらいポピュラーな病気ですが、原因は白癬菌という真菌(カビ)です。趾間がむけたり、足底にブツブツができて痒くなったり、カサカサして皮がむけるのが主な症状です。股部白癬(いんきんたむし)や体部白癬(ぜにたむし)も同じ菌によるものです。見た目は似ていても水虫ではない病気もありますので、我々は皮を少し削って顕微鏡で菌がいることを確認してから治療を開始します。
よく「水虫を治す薬を発明したらノーベル賞ものだ」等といいますが、みずむしの塗り薬は市販のものも含めてたくさんあります。理論上はどれも菌を殺す作用はありますが、治らないのは痒みがなくなると付けなくなるため再発を繰り返すこともその理由の一つでないかと思います。見かけ上きれいになっても根気よく続けることが大事です。また菌が爪に入ってしまうと塗り薬では治りにくいので、最近マスコミでも報じられている内服薬の出番となります。確かに飲み薬のほうがよく効きますがそれでも無効な人は存在しますし、副作用や薬の飲み合わせで治療できない場合もあります。また薬代が結構な金額になりますので、そのあたりをはかりにかけて治療法を選択するのが良いと思います。

  
足白癬                  体部白癬

  
    股部白癬            糸状に見えるのが白癬菌です

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