伝染性膿痂疹 (2006.04.17)
伝染性膿痂疹(とびひ)は、子供がなりやすいポピュラーな皮膚病です。通常は夏に多く、黄色ブドウ球菌というバイ菌が皮膚の表面で増えている状態です。水疱やかさぶたをいじって急速に広がります。アトピー性皮膚炎があるとガリガリかいて広がりやすいので、アトピーの子供がなりやすい傾向があります。治療は痒みを抑える治療とバイ菌をやっつける治療をします。痒みや炎症を抑えるためにはステロイドの外用や抗ヒスタミン薬内服、バイ菌に対しては抗生剤の外用、内服などです。時にMRSAといって抗生剤が効きにくいタイプの菌でなることがありますが、通常は治療すると速やかに改善します。溶連菌でなる膿痂疹もありますがこの場合にはかさぶたになる傾向が強く、痂皮性膿痂疹といいます。
鼻周囲の痂皮をともなう紅斑丘疹 水疱とびらん、痂皮になっている
痂皮性膿痂疹
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