伝染性紅斑 (2006.06.02)

伝染性紅斑はリンゴ病といわれ、ヒトパルボウィルスB19型による感染症です。小学生くらいの学童に多く、頬の「平手打ち様」紅斑と四肢の淡いレース状の紅斑が特徴です。通常は発疹だけで全身的に侵されることは少なく、発疹が出ているときは既に感染性は低いので(それ以前にウィルスを排出している)、通学は普通は問題ありません。治ったと思っても日光暴露や入浴などで再燃することがあります。また免疫のない妊婦が感染すると流産や胎児水腫になることがあるので注意が必要です。このウィルスは赤血球系の細胞に感染するので重症の貧血の人は貧血が悪化することもあります。数年ごとに流行があるようですが、今年は結構はやっているみたいです。


      

  頬の紅斑                        上肢のレース状の紅斑  
     

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